GNOMEメニューからシャットダウンを

2006/10/20


経緯

 10月になって4年生が配属になりました。彼らには「このコンピュータは自分しか使っていない」という強い信念ががありまして、「自分の仕事が終わったら、シャットダウン」することが習慣になっているようです。

 で、早速やられました。
 なにをやられたか?
 もちろん「バックグラウンドでカーネル他のアップデートをおこなっていた最中にシャットダウン」です。1台ではなく、4台です。4人がそれぞれ絶妙なタイミングでシャットダウンしてくれました。

 被害は---ダウンロード中のシャットダウン3台・ダウンロード再開で解決。
1台は、カーネルを更新中にシャットダウン。更新した(実は更新できていない)カーネルで起動しようとして、ディスククラッシュ・・・・  中断したことがわかっていれば、更新前のカーネルで起動したものを・・・ 痛いです。
彼らに罪の意識はありません。このようなときにバックグラウンドでアップデートを行っていた管理者が悪いのです。
      ・・・罪を憎んで人を憎まず・・・(できません。言うは易く行うは難しです。)

GNOMEメニューのシャットダウンがいけないのだ

なぜシャットダウンするのか?

それは、「ここにがあるから」です。

そうです。

このようなところにがあるからいけないのです。


これはFAQだった

実は、この問題は、Fedora JP 掲示板(Fedora JP BBS ≫ Fedora Core 3 ≫ スレッド)にでていました。
GUI ログイン画面からのshutdownを無効にするには(http://bbs.fedora.jp/read.php?FID=2&TID=2399&p=1&focus=gdmsetup#13149)

よくよく検索みるとvineやらdebianやらでも似たような話がボロボロでてきました。
「皆さん、やっぱりシャットダウンで泣いていたのだ」と納得しました。

対策は?


対策は3つあります。 どれでも同じことを行います。
  • GUIでログイン画面の設定を変更
  • gdmsetupでログイン画面の設定を変更
  • テキストエディタでetc/gdm/custom.conf を修正
修正・変更した後は、
  • 再起動して、ログイン画面からシャットダウンが消えたことを確認
  • ログインして、が消えたことを確認
してください。

GUIでログイン画面の設定を変更

【デスクトップ】-【管理】-【ログイン画面】を選ぶ。



「ログイン画面の設定」ダイアログの中から、「アクション・メニューバーを表示する」を選び、チェックボックスを解除する。


gdmsetupコマンド

ターミナルからgdmsetupコマンドを実行する。
> gdmsetup
「GUIでログイン画面の設定を変更」と同じダイアログが開く。
「ログイン画面の設定」ダイアログの中から、「アクション・メニューバーを表示する」を選び、チェックボックスを解除する。

テキストエディタで/etc/gdm/custom.conf を修正

真のlinux使いならGUIに頼ってはいけない。ましてやたくさんあるコンピュータすべてにrootでログインするなどと非効率的なことをしてはいけない。
1台の端末(それも自室)からsshでログインして、ログイン画面の設定やGNOMEメニューの設定を直接修正するのが、真の管理者だ。
修正するファイル /etc/gdm/custom.conf
修正前 [greeter]
(記述事項なし)
修正後 [greeter]
SystemMenu=false
上記GUIによる方法、gdmsetupコマンドによる方法、どちらもこのファイルを修正しているそうです。
この操作によりログイン画面でもshutdownほかが表示されなくなります。



gnome menuのバージョンによっては「アクション・メニューバーを表示する」がない場合があります。 このようなときはアップデートしてください。 参考までにLinux Version 2.6.16-1.2080_FC5では「アクション・メニューバーを表示する」はありませんでした。