CentOS8(1911) install

2020/5/10


CentOS8(1911)

CentOS8(1911)を新規にインストールした。CentOS8(1905)と少し違うので、メモを残す。

準備

USBメモリからCentOS8(1911)をインストールする。この工程はCentOS8(1905)と変わらない。
DVDイメージはx86_64用DVD1(7.6GB)を採用する。1905は6.6GBだったので、ほぼ1GB増加している。次回はUSBメモリ(8GB)に入らないかもしれない。
イメージをダウンロードした後、インストール用にUSBメモリをつくる。
/dev/sdxはUSBメモリを指定する。
wget http://isoredirect.centos.org/centos/8/isos/x86_64/CentOS-8.1.1911-x86_64-dvd1.iso
dd if=CentOS-8.1.1911-x86_64-dvd1.iso of=/dev/sdx bs=32M

インストール

インストールするものは後で指定したいので、GUIサーバを選択する。
今回のPCはHDDを搭載していない。SSD1台だけ搭載している。ユーザ領域はファイルサーバ上のHDDに確保するので、OS専用SSDとなる。
スワップ領域(スワップパーティション)は作らない。
OSインストール時にスワップパーティションをつくるように指摘される。スワップパーティションをHDD上に確保するとスワップエリアへのアクセスが高速化されるが、SSDなのでスワップパーティションかスワップファイルかでアクセス時間が大幅に変わるわけではない。 SSDの寿命について気になるところがあり、スワップ領域は作らない。
SSDの寿命についてはヒューレットパッカード社のホワイトペーパーSSDの耐久性(HPワークステーション)(https://jp.ext.hp.com/lib/jp/ja/products/workstations/ssd_technical_white_paper.pdf)に詳しく記載されている。結論は「メモリが十分にあるならスワップ(ホワイトペーパーで言うページファイル)はいらない。」というらしい。
メモリは8GB、サーバ用途で難しいアプリは使わない、ニンゲンの相手はしない、等使い方を考えるとスワップパーティションは要らない気がする。 しばらくようすをみて、メモリが不足するようならスワップファイルをつくることにする。

お好みの設定(1) sshdをつかう

インストール直後はsshdが使えない。sshdを使えるようにする。あわせてポート番号を変更する。
#/etc/ssh/sshd_configを修正
sed -e 's/#Port 22/Port 2222/' -i /etc/ssh/sshd_config
sed -e 's/PermitRootLogin yes/PermitRootLogin no/' -i /etc/ssh/sshd_config

#ssh-2222.xmlをつくる
#port="22"をport="2222"に修正
sed -e 's/22/2222/' /usr/lib/firewalld/services/ssh.xml > /etc/firewalld/services/ssh-2222.xml

#SELinuxの設定 ;man semanage-port でオプションがわかる
semanage port --add --type ssh_port_t --proto tcp 2222

#ssh-2222を追記 sshは削除
firewall-cmd --list-all ;#sshがあるか?
firewall-cmd --permanent --remove-service=ssh --remove-service=dhcpv6-client
firewall-cmd --permanent --add-service=ssh-2222
firewall-cmd --reload
firewall-cmd --list-all ;#sshはない ssh-2222がある

#sshd_configを読み込む
systemctl restart sshd


これ以降、クライアントからの接続にはポート番号を指定する。
ssh -p 2222 xxxx@myserver.takahashi.lab
ポート番号オプション(-p,-P)はツールにより-pだったり-Pだったりしてするので、けっこう間違えます。
使用頻度が高いので、クライアントはaliasを.bashrcなどに追記するとよいでしょう。
alias ssh='ssh -p 2222'
alias sftp='sftp -P 2222'
alias scp='scp -P 2222'

お好みの設定(2) 時刻調整

最新のパッケージ情報を取得する。
dnf check-update;LANG=C dnf grouplist > grouplist;LANG=C dnf list > dnflist
ntpdateがないのでハードウェアクロックの校正は省略し、chronyで時刻同期をする。
dnf install chrony -y
#service ntpd start の代わりに systemctl
systemctl start chronyd
#ntpq -p の代わりに chronyc sources
chronyc sources;sleep 10;chronyc sources

お好みの設定(3) 日本語環境

デスクトップ環境xfce4,webブラウザ(chromium),日本語フォント(IPAフォント他)を追加するためepelを導入する。
IPAフォントがパッケージにないのでIPAサイトから2書体パック(IPAex明朝(Ver.004.01)、IPAexゴシック(Ver.004.01))をダウンロードする。
dnf install epel-release elrepo-release -y
#/etc/yum.repos.d/epel.repo中の[epel]にenabled=1,priority=10を追記
#/etc/yum.repos.d/elrepo.repo中の[elrepo]にenabled=1,priority=10を追記

dnf check-update;LANG=C dnf grouplist > grouplist;LANG=C dnf list > dnflist
dnf -y update
dnf -y install langpacks-ja
dnf -y install vlgothic-fonts vlgothic-p-fonts 
dnf -y install google-noto-cjk-fonts-common google-noto-sans-cjk-ttc-fonts google-noto-serif-cjk-ttc-fonts   
dnf -y groupinstall Xfce

mkdir Downloads;cd Downloads
wget https://ipafont.ipa.go.jp/IPAexfont/IPAexfont00401.zip
unzip IPAexfont00401.zip
chmod 644 IPAexfont00401/*
#CentOSのディレクトリ構造から考えると/usr/share/fonts/ipaexfont-gothic/ipaexg.ttfが正しいように思える
mkdir -p /usr/share/fonts/opentype/ipaexfont-mincho/ /usr/share/fonts/opentype/ipaexfont-gothic/
cp ~/Downloads/IPAexfont00401/ipaexg.ttf /usr/share/fonts/opentype/ipaexfont-gothic/ipaexg.ttf
cp ~/Downloads/IPAexfont00401/ipaexm.ttf /usr/share/fonts/opentype/ipaexfont-mincho/ipaexm.ttf
fc-cache -vr
fc-list|grep ipa

dnf -y install gimp inkscape
dnf -y install ibus-mozc
FEPはまだ動かない。入力環境を設定する。
[アプリケーション]をクリックし、検察ツールで「設定」を探す。この段階では日本語の入力ができないので、入力は「settei」のようになる。
アプリケーション-設定

一覧から「設定」を選ぶ。[Region & Language]を選択する。「日本語」をクリックすると日本語環境がいろいろ表示される。「日本語(Mozc)」を選択肢、+をクリックする。日本語(Mozc)は日本語より上にする。
「日本語(Mozc)」がない場合は一度ログアウトしてみる。
アプリケーション-設定

Mozcの設定はお好みで
アプリケーション-設定

半角/全角キーを使うにはIBusの設定を修正する。
ibus-setup
IBusの設定

ibusを再起動しても、日本語の入力はできない。
一度ログアウトする。次回ログイン時から日本語の入力ができる。

お好みの設定(3) webブラウザ

WebブラウザはFirefoxがデフォルトでインストールされている。 Webブラウザとしてchromiumを追加する。
dnf install chromium -y

#google chromeを使うときはgoogle-chrome-stable_current_x86_64.rpmをダウンロード・インストール
#firefox https://www.google.com/chrome/&
#rpm -ivh google-chrome-stable_current_x86_64.rpm
#インスール時にパッケージの依存性によるエラーがでるときは、ファイルを一度保存せず、「ダウンロードはインストール」を選択してみる。

スワップファイル

スワップファイルはまだつくっていない。必要ないらしい。 スワップファイルをつくるには
#メモリの2倍くらいをスワップファイルに確保
dd if=/dev/zero of=/swapfile bs=1M count=16384
mkswap /swapfile
swapoff /swapfile;chmod 600 /swapfile;swapon /swapfile;
swapon -s
echo "/swapfile swap swap sefaults 0 0" >> /etc/fstab
free -m

CentOS - 8.0 - 基本操作 - 日本語入力(https://freebsd.sing.ne.jp/linux/03/04/02/03.html)
https://sourceforge.net/directory/os:linux/?q=apcupsd