grass6.4(lenny backports)

2010/11/21

debian backports

Debian Backports公式サイトによると---

あなたがデビアン安定版を使う限り、デビアンは安定している。デビアンはとても快適に動くのだが、１つだけ問題がある。それは、ソフトウェアが他のディストリビューションに比べてほんのちょっとだけ古くなることだ。そこで、backportsの登場だ。 backportsは、安定した環境下で、テスト段階(testing)と開発段階(unstable)のソフトウェアをコンパイルしなおしたものである。ほとんどのソフトウェアはテスト段階で、ごくまれ(例えばセキュリティアップデート)に開発段階のものがある。だから、新しいライブラリを使うことなく、デビアン(安定版)で実行することができる。いろいろなbackportsを使うのではなく、あなたのニーズにフィットしたbackportsを選ぶことをお薦めする。 
You are running Debian stable, because you prefer the Debian stable tree. It runs great, there is just one problem: the software is a little bit outdated compared to other distributions. This is where backports come in.

Backports are recompiled packages from testing (mostly) and unstable (in a few cases only, e.g. security updates) in a stable environment so that they will run without new libraries (whenever it is possible) on a Debian stable distribution. It is recommended to select single backports which fit your needs, and not to use all available backports.

古いライブラリでまともに動くのか?
安定指向ならbackportsを使わず、旧版でがまんすべきではないのか?
それとも他のチャレンジ的なディストリビューションをためすべきではないのか?
等々疑問あるが、ちょっと試してみる。

基本のインストールとアップデート

/etc/apt/sources.listにcdnを追記する。
deb cdrom...は先頭に#をつけてコメントアウトする。
#deb cdrom:[Debian GNU/Linux 5.0.6 _Lenny_ - Official i386 DVD Binary-1 20100904-19:12]/ lenny contrib main

deb http://cdn.debian.or.jp/debian/ stable main contrib non-free
deb-src http://cdn.debian.or.jp/debian/ stable main contrib non-free
アップデートする。 
export http_proxy="http://xxx.xxx.xxx.xxx:yyyy"
apt-get update;apt-get -y upgrade
apt-get install openssh-server ssh ntpdate
ntpdate xxx.xxx.xxx.xxx
apt-get install ntp;ntpq -p
/etc/init.d ssh start

debian backports

/etc/apt/sources.listにbackportsを追記する。
deb http://backports.debian.org/debian-backports lenny-backports main

timeout!!

プロキシサーバ等により応答時の遅延時間が大きいとupdateに失敗する。メッセージにはtimeoutと表示がでる。
timeout対策として/etc/apt/apt.conf.d/02proxyを作成する。 
Acquire
{
  http
  {
    Proxy "http://xxx.xxx.xxx.xxx:yyyy";
    Timeout "300";
    No-cache "false";
    Max-Age "86400";
    No-Store "false";
  };
};

update

backportsをアップデートする。 
apt-get update

grassをインストール

grass6.4をインストールする。 
apt-get -t lenny-backports install grass -y

grass6.4

アプリケーションメニューにアイコンが追加されていないので、コンソールからgrass6.4を実行する。
grass64
最初だけメッセージを表示する。次回からは表示しないのでよく読んでおこう。
WELCOME TO GRASS

GRASSのオープニング画面"GRASS 6.4.0RC4 Startup"とメッセージ"Starting GRASS for the first time"が表示される。
データ用のディレクトリをまだ指定していない旨のメッセージがでる。この後、GRASS用のディレクトリを作る。
Starting GRASS for the first time
GRASS 6.4.0RC4 Startup

をクリックし、GRASS用ディレクトリを指定する。


この後、GRASS用のデータを用意すると、地図他を表示することができる。
後日、地図他について追記する。


【参考】
Debian Backports http://backports.debian.org/
debian backports 公式サイト

debian パッケージ検索 http://packages.debian.org/search?keywords=grass
lenny-backports (science): 地理学リソース分析サポートシステム 6.4.0~rc4-3~bpo50+1 [backports]: alpha amd64 armel hppa i386 ia64 mips mipsel powerpc s390 sparc

GRASS GIS - The World Leading Free Software GIS (http://grass.fbk.eu/)
GRASS GIS　公式サイト

GRASS GISについて 筑波大学農林工学系 西田顕郎氏(http://ryuiki.agbi.tsukuba.ac.jp/~nishida/MEMO/GRASS/)
Ubuntu,Fedora Core,Vine他でGRASSをインストールしている。