オープンアプリ
2009/7/21
EZアプリ ? オープンアプリ ?
昔々、「EZアプリ」と呼ばれているアプリケーションがあった。au携帯で実行するアプリケーションで、「EZアプリ(Java)」と書いたそうだ。当時EZアプリの開発や公開には制限が多く、自作アプリを使うことは事実上不可能であった。いろいろとあって、2004年以降は「EZアプリ(BREW)」に世代交代した。
時は流れ、2006年、BREW上で動作する「オープンアプリプレーヤー」が発表された。Java(MIDP2.0)で作成したアプリケーションが実行可能とされている。この後、au携帯に搭載したオープンアプリプレーヤー上で動作するアプリケーションは「オープンアプリ」と呼ばれるようになった。
開発環境
オープンアプリ開発環境として、JavaME(Java MicroEdidtion),CLDC1.1(Connected Device Configuration)/MIDP2.0(Mobile Information Device Profile)に対応したツールを準備する。
Sun Java Wireless Toolkit 2.5.2_01 Final Release(以前はJ2ME Wireless Toolkitと言いました)はJava SDK ver1.5(JDK5)をが必要です。JDK5は2009年10月30日にEOSLを迎える予定であるため、JDK6をインストールする。
su -
sh ./jdk-6u13-linux-i586-rpm.bin
rpm -Uvh jdk-6u13-linux-i586.rpm
日本語を表示するためフォントを指定する。(2010/7/21追記)
mkdir /usr/java/latest/jre/lib/fonts/fallback
ln -s /usr/share/fonts/IPAfont00302/ipag.ttf /usr/java/latest/jre/lib/fonts/fallback
ln -s /usr/share/fonts/IPAfont00302/ipagp.ttf /usr/java/latest/jre/lib/fonts/fallback
ln -s /usr/share/fonts/IPAfont00302/ipam.ttf /usr/java/latest/jre/lib/fonts/fallback
ln -s /usr/share/fonts/IPAfont00302/ipamp.ttf /usr/java/latest/jre/lib/fonts/fallback
Sun Java WTK(J2ME WTK)はユーザ権限でインストールする
chmod 755 sun_java_wireless_toolkit-2.5.2_01-linuxi486.bin.sh
./sun_java_wireless_toolkit-2.5.2_01-linuxi486.bin.sh
インストールの途中でJavaインタプリタについて質問があります。JDK6(/usr/java/default/bin/)を指定する。
Sun Java WTKインストール先は、/home/webmaster/WTK2.5.2を指定する。

WTKのドキュメントは/home/webmaster/WTK2.5.2/index.htmlにあります。
WTKを使うには/home/webmaster/WTK2.5.2/bin/ktoolbarを実行します。

Hello world
- ./WTK2.5.2/bin/ktoolbarを実行
New Projectを選択する。

- プロジェクト名、クラス名を入力する。

- ConfigurationをCLDC1.1,Target PlatformをJTWIにする。

- 開発に使用するディレクトリが作成された。

- ~/j2mewtk/2.5.2/apps/HelloWorld/src/以下にHelloWorld.javaを作成する。
HelloWorld.java

- Biuldでコンパイルする。
エラーがない場合

エラーがある場合

- エラーがないことを確認して、パッケージを作成する。

- ~/j2mewtk/2.5.2/app/HelloWorld/bin/以下にjarファイル,jadファイルが生成された

- Runを選択して、エミュレータを起動する。

エミュレータ上で動作を確認する。

決定ボタン
を選択してHelloWorldを実行する。

切断ボタン
でHelloWorldを終了する。

- Deviceでエミュレータの外観を変えることができる。

DefaultColorPhone

|
DefaultGrayPhone
|
MediaControlSkin
|
QwertyDevice
|
賞味期限
au社(http://www.au.kddi.com/ezfactory/tec/spec/ezplus_kit.html)によるとEZアプリ開発にはJava2SDK1.3およびJ2MEWTKを使用するそうです。
Sun Microsystems社(http://java.sun.com/j2se/1.4.2/ja/index.html)によると、「J2SDK1.4.2サポート終了」になるそうです。J2SDKは2008年10月30日にEnd of Service Life(EOSL)を迎えました。これ以降はJavaSE6の使用を推奨しています。古いJavaはArchives(http://java.sun.com/products/archive/)からダウンロードできますが、SunMicrosystems社がいつまでも提供し続けるわけではないと考えてください。
参考
学生ケータイあわ〜ど2009(http://upc.ice.ous.ac.jp/award/pc/sample/sample.htm)