ではさっそく、これまでに研究を進めてきた古銭について説明していきたいと思います。
まずはじめに、上雷古銭についてですが、この上雷古銭というのは1991年に知内町で発見された古銭で、上来地区の畑で出土したものです。
上雷地区には、かつて雷公神社という神社があったのですが、明治時代に神社合祀(じんじゃごうし)と言って、神社の合併政策が行われたために別の場所に移され、現在は上雷神社として残っています。
上雷古銭に含まれている古銭の種類は21種類で、現在の枚数は合計で107枚です。最も古い時代の古銭は唐の時代のもので、最も新しいものは明の時代の古銭で、永楽通宝といいます。